AGTジェムラボラトリー

フォトルミネセンス分光

ラマン分光法は物理学、化学、生物学などの理学から工業、薬学、医学の広範囲な分野に及んでいます。もちろん、宝石の識別にも有効であり、宝石の内包物の同定など様々な用途に応用されています。特にフォトルミネッセンス分光法はダイアモンドのHPHTプロセスを識別していく上で最も有効であり、2000年秋号の『Gems&Gemology』にも紹介されています。

AGTジェムラボラトリーは、2003年12月に同器を導入し、GIAの協力の下、調査、研究を進めてまいりました結果、現在フル稼働に至っております。

ラマン分光器

フォトルミネッセンス分光法

488nm、514nm、633nmの3本のレーザーを使用し、液体窒素レベルまでダイアモンドを冷却し測定します。常温での測定も可能ですが、より低い温度で冷却した方がピークが強くなり、また、冷却することにより常温では見られなかったピークが出現する場合もあります。

検査対象ダイアモンド

II型のダイアモンドすべてが対象です。II型のダイアモンドはほとんど窒素を含有しないタイプでFTIRで検出限界以下の場合、タイプIIと呼ばれています。II型のダイアモンドには無色、ピンク、ブルーがあり、無色、ピンクがIIa、ブルーがIIbに分類されます。高温高圧プロセスII型ダイアモンドは現状の宝石学的検査、及び紫外可視分光光度計、FTIRでは識別が不可能であるため、フォトルミネッセンス分光法がより重要な役目を果たすことになります。

無色、ピンクI型ダイアモンドで窒素含有率が非常に低く、II型の要素があると判断した場合、検査対象となることがあります。また、グリーン系、イエロー、オレンジI型ダイアモンドの中には、紫外可視分光光度計、FTIRで識別できないダイアモンドが稀ではあるが、存在します。この場合、対象石となることもあります。当検査が必要な場合は、必ず個別にご案内を差し上げてから、検査を実施致します。 

この検査を実施させて頂けない場合は、グレード結果、及び鑑別結果をお出しできませんので、ご了承ください。

検査期間

通常、1週間前後を予定していますが、II型ダイアモンドが多数検査対象となった場合、2週間程度時間を頂くこともあります。ダイアモンドの冷却、及び冷却状態から常温に戻るまで多少時間を要するのと、検査結果に個体差を生じる事があり、また、検査対象ダイアモンドの測定位置によって検査結果が異なることもあり、かなりの時間を費やす場合もあります。非常にデリケートな検査であるために、余分に時間を頂く場合がありますことをご了承ください。

検査料金

1月の顕微ラマン分光器導入より、検査料金は1個3,150円(税込価格)で現在実施しています。

高温高圧プロセスII型ダイアモンドを識別するための手法としてフォトルミネッセンス分光法が最も有効であるが、今後、高温高圧プロセスの手法も進歩することから、数多くのサンプルデータの蓄積、分析を続けて行かなければならないと考えております。

また、高温高圧プロセスダイアモンド以外の処理、及び色石鑑別への応用研究を開始しており、有効な結果が導き出されることと期待しています。

会員の皆様のご協力を是非ともよろしくお願い致します。








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